油圧式高圧注入｜ASRリチウム工法

施工仕様

圧入装置:油圧式圧入装置「リハビリ圧入機」
抑制剤:浸透拡散型亜硝酸リチウム「プロコン40」　NETIS:CG-100022-A
注入量:コンクリー卜のアルカリ総量(ASRの場合)や塩化物イオン量(塩害の場合)に応じて定量的に決定
注入圧力:0.5MPa〜1.5MPaの範囲内でコンクリートの劣化程度に応じて構造物毎に決定
圧入孔:削孔径はφ10mm　削孔間隔は300mm〜1250mm(部材寸法や構造規模に応じて決定)

施工事例

橋台のASR補修事例 橋脚(はり部)のASR補修事例 擁壁のASR補修事例 大型供試体によるASR抑制結果検証実験

施工手順

1.施工面を高圧洗浄またはディスクサンダ一等により下地処理します。
2.ひび割れ注入および表面シールを行い、圧入時のプロコン40の漏出を防ぎます。
3.鉄筋探査を行った後に圧入孔を削孔します。
4.リハビリ圧入機、耐圧ホース、加圧パッ力ーを設置します。
5.全圧入孔に対し1孔毎に試験加圧注入工を行い、圧入工の適合性を評価します。
6.全圧入孔に対し一斉に本加圧注入工を行い、プ口コン40の設計量を内部圧入します。
7.本加圧注入工完了後、呈色反応試験によりプロコン40の浸透状況を確認します。
8.無収縮グラウト材により全圧入孔を充填します。
9.表面を仕上げて施工完了です。

補修効果の検証

ASRリチウム工法によるASR補修を行う場合、本工法による補修効果は施工前後の残存膨張量を比較することによって定量的に評価することができます。

工法概念図